英語の本をたくさん読むことを「多読」といいます。
この勉強方法を取り入れて、
勉強する人は増えていますが、本当に効果はあるのでしょうか?
実は、効果がある人と、ない人にわかれます。
さて、どんな人が多読をしたらいいのでしょうか?
そして、教材は何を選べばいいか紹介していきます。
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英語を多読はどのぐらいのレベルから始めるべきか?
英語では、多読が絶対に必要だと言われています。
英語の文章に慣れるためには、
たくさんの文章を読むことが大切なのは、誰もが納得することでしょう。
私たちも日本語がベラベラになるまでに、
たくさんの日本語の文章を日常でも学校でも読んできました。
英語でも必要と言われるのは、
なんら不思議なことではありません。
ですが、多読が必要になるには、
実は、ある一定のレベルに来ていなければ、
ほとんど意味がありません。
特に、文法や、単語の意味が分かっていないのに、
読み進めるほど、無駄なものはありません。
それに、意味の分からないものを
無理に読み進めることができるほど、
鉄の心を持った人はいないでしょう。
どういうことか、日本語を例にして紹介しましょう。
あなたに、まったく医学の知識がないとします。
その状態で、医学の専門書を読んでも、
結局チンプンカンプンで、なんの知識の吸収もできないのは、
至極当然のことです。
専門用語が全然わからず、理解できないのです。
普通に使いこなしている日本語でも、
ちょっと用語がわからないと、理解不能なのです。
英語で、いくら簡単な文章とはいっても、
単語がほとんどわからない状態では、どれだけ読んでも意味がないのです。
多読で意味がある状態にしようと思ったら、
8割以上、理想9割の単語がわかっている状態で多読をする必要があります。
ですので、多読をして意味があるのは、
中級者以上になるでしょう。
少なくともTOEIC750点程度ないと、
多読を始めるのは辛いです。
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多読で効果を上げる勉強法
基本的に、読書は、言語を習得するためにするものではありません。
あなたは日本語を身につけるために本を読むのではなく、
楽しむためとか、知識を得るために、本を読んでいたと思います。
自分が読んでいて楽しいものとか、
自分がわかる程度の本を自然に選んで読んでいたのではないでしょうか。
そして、わけのわからない本は、
すぐに掘り出していたと思います。
英語も一緒で、多読を成功させようと思ったら、
自分のレベルにあったものか、
自分のレベルより1段階ぐらい落としたものを選ぶことがポイントです。
レベルが高いものを、辞書を調べながら読むのは、
大変効率が悪いです。
それなら、単語帳で勉強して、レベルアップをしてから読む方が、
よっぽど身につきます。
英語の本を自由に選んでもいいのは、
英検1級合格者とか、TOEIC950点レベルの人たちです。
それよりも英語力が上がりきっていない場合は、
子供が読む絵本や、日本語の漫画を英訳しているものがオススメです。
また、学習者用にレベルが表示してある
ペンギンリーダーズなどを使うのが便利です。
理由は、いくら児童書でも、ネイティブでない場合、
少し特殊な単語が出てくると、途端に読むのが嫌になります。
たとえば、ハリーポッターの本は児童書なのですが、
魔法の世界なので、「魔法の杖:wand」とか「呪文:hocus pocus」など
今まで辞書で調べたことがないような単語も出てきます・・・
あとは「耳くそ:earwax」とか「ヤギの胃の結石:bezoar」とか、
辞書で引くのにうんざりしそうな単語もいっぱいあります。
こんなのをいちいち辞書で引いていたら、
もっと他に覚えるべき単語があるんじゃないか?
とバカバカしく思えてきます。
ですので、英語学習者が多読を取り入れて、
英語の文章に慣れたい場合は、ぜひ、学習用の本の中から、
好きな本を選ぶようにしましょう。
学習用の本は嫌だ!というあなたへ
上の「多読で効果を上げる勉強法」を読んで、
学習者用の本なんて嫌だ!もっと面白いものを読ませろ!!と
思った人は少なくないと思います。
確かに、ペンギンリーダーズのような、
レベル別になっている本は、まるで、学校の教科書です。
面白いか?好き好んで読むか?というと
「NOOOOOO!!!」と言いたくなる気持ちもわかります。
まだあまり英語力があるわけではないけれど、
読んでいて楽しいものがいい!という人にオススメのジャンルがあります。
それが、ラブコメ系です。
恋愛系の本はとっても簡単です。
話の流れも予想しやすくて読みやすく、
出てくる単語もほとんどワンパターン。
日常単語が詰まっているし、読みやすいです。
そのほかには、講談社のルビーブックス
というシリーズがオススメです。
ルビーブックスというのは、
難易度が高い単語に日本語の意味がふってあるものです。
スラスラ読めるので、挫折しにくいです。
もし、辞書を引きたくないけれど、
わからない単語があるのは、許せない!という場合は、
ルビーブックスから始めてみるといいでしょう。
多読のポイントまとめ
最後に多読をするときのポイントについてまとめておきます。
- 文法と単語をある程度マスターしてから多読を始めよう
- TOEICの目安は750点以上
- 自分のレベルで簡単に読める本を読もう
- 単語が9割わかる本が理想
- 学習者用の本から始めると失敗しにくい
- 英語を身につけるために本を読むのではない
特に一番大事なのは、一番最後の
「英語を身につけるために本を読むのではない」ということです。
多読をするときは、楽しむとか、英語を使って新しいことを発見する
という意識で行いましょう。
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